迷光亭冬雀日記

思いつくまま、気の向くまま。行く先もわからぬまま。

屋上バカンス

友人がTwitterリツイートしてるのを見て、今日が忌野清志郎の命日であることを知る。
思い立って「トランジスタ・ラジオ」を聴いていて、思い返すのは、「学校の屋上」っていう、あの特別な空間のこと。
学校の中にありながら屋外。教室とはまるでちがう空気感の場所。世知辛い街中と窮屈な教室との絶妙な緩衝地帯。
私の通っていた高校は(厳密にいうと高等学校ですらない)、かなーりゆるくてフリーダムなごきげんな学校だったのだけど、それでも屋上が大好きだった。
天気の良い日には、コンクリの上に寝そべってタバコなどふかしていた。
今の若い子たちも、屋上とか好きなんだろうか?
今思えば、10代後半のあの頃、学校の屋上というあの場所は、私たちに許されたつかの間のバカンスだったんだろう。
いまだに思春期を引きずっている、はずかしいオッサンの私には、学校の屋上を離れて新しい「楽園」なり「リゾート」がどこかに残されているのだろうか?
日曜日の公園、休日午前中の図書館、昼下がりのカフェとか?
でも、ぴったり屋上みたいな空気のある場所ってなかなか見つからない。
エデンを離れるって、こんな感じなのかもしれない。
「こんな気持ち、うまく言えたことがない」。
やっぱ、キヨシローは、ようーくわかってたひとなんだなぁ。
今日も空が青かった。