迷光亭冬雀日記

思いつくまま、気の向くまま。行く先もわからぬまま。

私の好きなこと

思いがけず、朝早く起きてしまい、太陽が登るのをただ待っているあいだの、夜明け前の静けさ。
会社帰りの電車の窓から、ただぼんやりと眺めている、夕日のオレンジ。
 
会社についてから、そそくさとほうばる、おにぎりふたつのおいしさ。
お気に入りの喫茶店で、ひとりミルクティーとクランベリークッキー2枚を口にする、ゆったり感。
 
気のおけない友人たちとの、お茶とお菓子と、おしゃべり。
愉快な仲間たちとの、酒と肴と、冗談。
 
書店や図書館の、書架のあいだを、好奇心の赴くまま練り歩く愉悦。
ひと駅手前で、電車を降りて家路に向かう、プチ彷徨。
 
映画館で、照明が暗くなるときの高揚感。
美術館で、作品が自分に語りかけ始めたかのように感じる瞬間。
 
日曜日の昼下がり、メロウな音楽を寝そべりながら聴いている至福。
そして、一日の終わり、眠りにつくまで、あのひとのことだけを想うひとときの安らぎ。