迷光亭冬雀日記

思いつくまま、気の向くまま。行く先もわからぬまま。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ああ、もういいやぁ

ああ、もういいやぁ! もうじぶんがなにをすきかなんて ひとからおしえてもらわなくても じぶんでわかってるし、 そのすきなものが ひとからあしざまにいわれてたって 気にしやしないんだぁ! もういいやぁ! ああ、もういいやぁ! ほんとうはじぶんがなにを…

僕はカレーが好き

僕はカレーが好きだ べつにグルメじゃないからカレーの味を批評できるわけじゃない カレーマニアじゃないからカレートリビアにくわしいわけじゃない トレンドに敏感でもないからそんなにたくさんカレーのうまい店を知ってるわけじゃない(すこしの店は、知っ…

午後三時、眼科の待合室で。

本日、眼科通院、待合室。小さな男の子ふたりと、若いお母さん。おとうとくんは、お母さんのひざの上に、だっこ。おにいちゃんが、お母さんのとなりに、ちょこんとすわって、お母さんに話しかけている。 おにいちゃん「ここは…。みっしつ?」お母さん「まど…

Haiku 2016/06/11

A summer morning, silence between orange and blue. ( photo by : Asami F. )

雨が降ってる。

雨が降ってる。午前4時半、早朝覚醒。 今日はみどりの日で、仕事も行かなくてよくて、出かける用事もなくて、部屋の中にいて。 家族が起きる気配もなく、空は白みはじめたけれど、まだ日も昇らず、ベッドから身を起こすこともなく、ただ、雨音を聴いていて。…

私の理想の隠遁生活

(2015年3月14日、記す。いまは遠い、ふたりのこころに捧ぐ) 60歳の夏、冗談のようだが、宝くじで 3億円が当たった。かくして、私の理想の隠遁生活が始まった。 住処は、千代田区猿楽町、駿河台から女坂を下った辺りの雑居ビルの 4階に定めた。この街は、私…

やがて哀しきパチンコ Tears of PACHINKER

パチンコは、かなしい。 パチンコは、さみしい。 パチンコは、くるしい。 まるで「片思いの恋」のようだ。 「片思い」にも、「パチンコ」にも身を焦がすような、「悦び」と「陶酔」があるが、それでも「かなしみ」のほうが、それらを上まわる。 単にギャンブ…

「人間性 humanity 」に関する、一考察(原案、備忘録として)

「人間性 humanity 」を守ることこそが、「人間存在 human being 」を守る、ほとんど唯一の手段ではないか。生物学的な、医学的な、人間の「命」を守ることのみに着目するのではなく。「人間性」を失ったときに、「人間」はそれでもなお「人間」と呼べるのか…

ただ、俺は…。

(2020年3月30日、午後12:01、Twitterに投稿。本日、2020年4月21日、午前5:43、本ブログに掲載) 俺は観察し、 考え、 記憶する。 俺には分かる。 俺には分かる。 しかし、俺には何も変えられない。 世界を変革することも、 惚れた女ひとり振り向かせるこ…

「人間性」を担保するのは「不要不急」の外出

(拙文、2020.04.04記す、2020.04.18、本日発表。) …って、タイトルで結論はもう出ちゃっているんだけどね。 「不要不急の外出を自粛するよう要請」、ってさぁ…。 どうなの?この日本語としてのセンスが疑わしいフレーズ?! 論理的でも全くないし! 例えば…

マイ・オールタイム・ベスト・シネマ、5選

個人用メモ。 ①『ふたり』大林宣彦監督 ②『スカイ・クロラ』押井守監督 ③『ゼロの未来』テリー・ギリアム監督 ④『パターソン』ジム・ジャームッシュ監督 ⑤『T2 トレインスポッティング』ダニー・ボイル監督 次点その1『天気の子』新海誠監督 次点その2『ブレ…

はるのひに。

ひととひととが、おなじところ、おなじじかんを、ともにすごすこと。 お茶をのんだり、ケーキをたべたり、お酒をのんだり、やきとりたべたり、 おしゃべりしたり、音楽きいたり、おおごえでうたったり、パチンコしたり、 映画をみたり、絵画をみたり、だきあ…

ハートフィールド、またたび……

「夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない。」と、村上春樹は彼の処女作『風の歌を聴け』でそう書いている。 ついさっきまで、夜中の3時過ぎに冷蔵庫を漁って、スライスハムとゆで卵を食べ、それで…

あなた

わたしのマリア わたしのソフィア わたしのドロシー わたしのミューズ そしてわたしのルー・ザロメ そしてわたしの紙谷伸子 汝の名は、女 それは、あなた あなただけ ただひとり

ころんだら

道を歩いてたら 足がもつれて ぶざまにころんだ 「いてて」と顔をあげたら 目の前にタンポポが花咲いてた そんなふうな僕のひぐらし タンポポの黄色、春の日